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無限季節

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またまた同盟で盛り上がっているネタを書いてみようかと思う!



事務所のメンバーが時々集まって、飲み会をする時がある。
それが始まるのは、いつも宮田の一言・・・

宮「酒飲みたい! 飲み会やろう!」

から始まる。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
ある日の夜・・・いつものように宮田の「酒飲みたい」から始まり、荘汰が寝た時刻から飲み会が始まった・・・

宮「あれ? イッ君は?」
与太「荘ちゃん寝かしにいったよ~。飲み会の事を聞きつけたのか『僕も参加したい』って言い出したから」
キチョ「・・・なんで俺まで」

冷蔵庫に冷やしていた酒類を大量に持ってきた宮田が、応接間にいる与太郎とキチョウに酒を渡していく。

宮「ほれほれ、つまみもあるから飲め飲め!」
与太「お、これ新作じゃん。も~らい」

二人のやりとりを聞きながら、キチョウは大人しく酒を飲んでいく。
すると、2階に行っていたイクトが下りてきた。

宮「もう始まってるよ~」
イク「おやおや、早いですね」

イクトは宮田の隣に腰掛け、すぐ近くにあったチューハイを手に取り口を開け、一口飲む。

宮「そういえばさ~、今日バイト先にスッゲー可愛い子がきたんだ~」
キチョ「またか・・・つい先日も言ってたな」
宮「バッカ、今回はもっと可愛いんだって」
イク「宮田君は、どんな子もかわいいんじゃないですか?」

そんな話を聞いていた与太郎が何かを閃いたのか、にま~っと悪い笑みを見せる。

与太「いやいや、君らまだ若いんだし・・・色々と経験してるんじゃないの~?」

その言葉にキチョウの眉根がピクッと動き、イクトは「さぁ?」と笑顔で受け流そうとする。

宮「あ、俺も気になる! 特にイッ君!」
イク「どうでしょうね?」
キチョ「俺らより情報屋の方が経験豊富なんじゃないのか?」
宮「何! おっさん、俺という者がいながら~!」
与太「ちょ! お兄さん、いらん事言うなよ!」

ガバッと宮田に抱きつかれ、与太郎は宮田を引き剥がそうと必死になる。


キチョ「それはそうと・・・イクトさん」
イク「なんですか?」
キチョ「さっきからチューハイしか飲んでないじゃないですか・・・ビールもありますよ?」
イク「好きなんですけどね、飲むと眠たくなるんですよ」

ビールの缶を差し出すキチョウだが、イクトは掌を前に出し遠慮すると断った。

キチョ「残念」

と言いながらもキチョウの顔は何故か楽しそうだった。
すると、コンコンと4人のいる部屋の扉をノックする音が聞こえ、カチャッと扉が小さく開いた。

影「こ、こんばんは・・・」

隙間から影次がおそるおそる顔を覗かせた。

イク「おや、影次君。こんな遅い時間にどうしたんですか?」
影「あ、あの・・・・遅くにすいません。これ、母が作ったんですが、夕方にもってくるの忘れて」
イク「明日でも大丈夫だったのに・・・ありがとうございます」

影次からお重箱を受け取り、

イク「影次君も少し混ざっていきませんか?」
影「あ、自分はお酒飲めないです・・・」
イク「お茶くらい出しますよ、少し待っててください」

そういうとイクトは足早にキッチンに行ってしまった。

宮「え~いじ!」
影「おわっ!」

突然後ろから宮田が抱き着いてきて、影次はバランスを崩しそうになった。

宮「突っ立ってねぇで、こっちに座れよ~!」
影「宮田さん・・・重い・・・」

影次よりも身長のある宮田は影次に体重をかけ、ずっしりと乗りかかる。
その光景をキチョウはつまらなさそうに見ていた。

与太「お~、忍者くん」
影「こんばんは」
与太「お使い? 偉いね~」
影「いや、そんなんじゃないですよ」

と影次と与太郎が楽しそうに喋っていると、

宮「影次、ジュース飲むか~?」
影「あ、ありがとうございます」

ほいっと影次に缶を渡し、影次は美味しそうにそれを飲んだ。

与太「・・・ん? 宮田青年」
宮「ほえ?」
与太「それ・・・・・・ジュースじゃないよ」

すいっと与太郎の指差す方向を見ると、影次が飲んでいるのは・・・チューハイだった。

宮「・・・間違えたテヘペロ♪」
キチョ「ちょ! 間違えたですまないだろう! 影次?」

突然の事にキチョウは慌てて影次の方に駆け寄った。

影「え? 何ですか?」

顔を上げる影次だが、至って普通だった。

キチョ「何ともないのか?」
影「はい、これ美味しいですね」

と、普通に受け答えしているのでキチョウは安堵のため息をついた。

イク「影次君、お茶どうぞ。あと頂いた大福も少し持ってきました」

キッチンから戻ってきたイクトは影次にお茶を渡し、机の上に大福を乗せたお皿を置き、さっきと同じ場所に戻った。

宮「んじゃ、さっきの続き! 今までどんな恋愛経験してきたか!」
イク「まだ続いてたんですか・・・」

どうやら宮田は全員がどんな恋愛経験をしてきたか、今だに気になっているらしい。

宮「じゃ、俺が先に言うな! 俺はね~、イッ君と荘ちゃんに会うまではバリバリの不良だったんだ」
与太「知ってるよ~」
宮「そん時はグループのリーダーしててさ、もう俺目当ての女が毎晩集まってくるわけ」
影「へ~」
宮「あの頃ははっちゃけてたな~」
キチョ「それが今では事務所で大人しく雑用係で暇な時はカフェでウェイター」
宮「カフェでも毎日可愛い子くるしさ~」
イク「でも毎度、告白してもフラれてしまうんですよね~」

と、全員からの突っ込みに宮田はズーンと落ち込む。
そんな宮田はさておいて・・・

与太「で、そっちのイケメンお兄さん達はどうなの?」

与太郎が目の前に座っているキチョウとイクトの方に話をふってくる。

キチョ「まだ続くのか・・・」
イク「どうでしょうね~?」
与太「はぐらかすよな~、新人君は前はマフィアの用心棒してたんだろう?
    君目当てで寄ってくる女の人多かったんじゃないの~?」

その言葉にキチョウの眉が少し反応する。

キチョ「情報屋、お前・・・どこまで知ってる?」
与太「さぁ~? 俺が知っているのは・・・あ、裏社会の美人社長と・・・って話は」
キチョ「!!!」

キチョウが驚いた顔をする。
そんなキチョウの反応にニヤニヤと意地悪な笑みを浮かべる与太郎。

影「へ~、やっぱりキチョウさんもモテたんですね」
キチョ「ちが!」

と影次の突然の言葉にキチョウが振り向くと・・・影次の様子が少しおかしかった。

影「そうですよね・・・キチョウさん、カッコいいし、強いし・・・女の人みんな振り向くし」
キチョ「え・・・影次?」
影「自分と一緒に出掛けてる時だって、横を通り過ぎる女の人は皆、振り返って『かっこいい~』って言ってるし。
  
  僕が少し目を離していると、女の子に囲まれているし・・・」
影「えい・・・」

持っていた缶をダンッと机に置き、影次はキチョウの胸倉を掴み、

影「もう! 僕はいつもヒヤヒヤしてるんですよ!!!
  キチョウさん、本当にカッコいいし何でもできるし・・・いつどこで彼女作ってしまうか不安で!」
キチョ「影次くん? お・・・落ち着いて・・・」
影「それにいつまで立っても手を出してくれないし・・・もう、自分が上になった方が早いんじゃないかって最近思ってるんです」
キチョ「影次? ちょ・・・まて! まてまてまて! ここはダメだ!!!」

徐々に影次は体重をキチョウの方にかけ、ドサッとキチョウがソファに倒される。
隣にいたイクトはいつの間にか隣のソファに腰掛け、楽しそうに眺めているだけだった。

キチョ「わああああああ!!! 待て! 影次!!! イクトさん、助けて!!!」
影「止めないでください、イクトさん!!! これは僕とキチョウさんの問題ですから!!!」

と、影次をどかそうと必死のキチョウと、キチョウの服を脱がそうとする影次の戦いが始まった。

与太「止めないの?」
イク「ん? そうですね~、まぁ、もう暫くはいいんじゃないですか?」

と二人を横目にイクトは机においてるワインを掴み、優雅にグラスに注いでいく。

宮「い~っく~ん!!!」

部屋の隅っこで落ち込んでいたはずの宮田がいつの間にか復活・・・と言っても、相変わらずベロベロだが。

宮「イッ君の恋愛歴聞きたい! おせ~て~!!!」

ガバッとイクトの腰にしがみつくと、イクトの表情が一瞬こわばった。

イク「れ・・・恋愛らしい恋愛なんて・・・宮田君・・・ちょっと離れて」
宮「嘘だ! イッ君みたいなカッコいい人間がモテないわけないんだ~!!!」

グリグリ~っとイクトの腰に頭をすりつけると、イクトが慌てて宮田を引き剥がそうとした。

イク「ちょ! 宮田君! お願いだから・・・腰から手を離しなさい!!!」
宮「なんでなんで~!」

その光景をじ~っと見ていた与太郎の顔が、またも悪い笑みを見せる。

与太「青年、そのまま押せ! そのまま駄々をこねるんだ!」
イク「与太郎さん! 余計なことをい・・・わ・・・!」
宮「イッ君、お願いだから、一生のお願い~!」

ぎゅーっと腰を尚も掴まれ、宮田の頭が腰・・・というか、わき腹に当たってくる。

イク「~~~~~! 分かりました! 言います! 言いますから!!!」

すると宮田がパッと離れ、イクトはぜぇぜぇと肩で息をする。

イク「・・・・・・一応は・・・数人とはお付き合いはしたことありますが・・・正式なお付き合いはありません」
宮「・・・・・・それって・・・つまり・・・」
イク「・・・・・・・・・」
与太「へ~! 意外だよね~、メガネ君ならまっとうなお付き合いしてると思ってた」

さすがの爆弾発言に宮田の酔いが一気に醒める。

宮「イッ君、サイテー!」
イク「君にだけは言われたくないですよ~」

と、その時・・・バタンと扉が開き荘汰が入ってきた。

荘「・・・イッ君」
イク「・・・荘汰君? どうしたんですか? 眠れないんですか?」

ぶわっと荘汰が突然泣き出し、その場のメンバー・・・攻防を続けていたキチョウと影次も驚いていた。

イク「そ、荘汰君! 突然どうしたんですか!」

慌てて荘汰の方に近寄ると、ガバッとイクトに抱きついた。

荘「イッ君は僕のイッ君だよね! もう誰とも付き合ってないよね!」

どうやら話を聞いてたらしく、それで不安になったらしい。

イク「荘汰君・・・」

そんな純粋な荘汰にイクトはときめいていた。

イク「大丈夫ですよ、私は荘汰君以外、興味ないですから。
   さ、もう寝ましょう」
荘「一緒に寝てくれる?」

荘汰のストレートな一言に、その場の空気が凍りついた。

イク「え? 一緒に?」
荘「一緒に! じゃないと、今後ここでの飲み会禁止にする」

チラッと後ろのメンバーに目をやると、宮田が『だめだめ!』と手でジェスチャーをする。
イクトはため息をつきながら

イク「分かりました、今日は一緒に寝ます」

荘汰は嬉しそうに再度イクトに抱きつき、イクトと二人で2階に上がっていった。

キチョ「・・・なんというか」
宮「荘ちゃんの独占欲・・・すっげ」
影「・・・・・・恐い」

荘汰の独占欲の強さに、全員が驚いていた。

キチョ「・・・飲みなおすか」
影「僕・・・今まで何してたんですか?」
キチョ「あ~、うん・・・影次」
影「はい?」
キチョ「・・・今度、家に来い」
影「え? いつもは外なのに?」
キチョ「たまには・・・ゆっくり話でもしよう」

とワインを飲みながら、視線を合わせないようにするキチョウに影次は首を傾げる。

宮「んじゃ、最後はおっさん!」
与太「俺~? 俺は・・・もう遠すぎて思い出せない」

と、わざと遠い目をする。

宮「ふざけんなよ~!」
与太「まぁまぁ、おっさんの話はまた今度ということで、ほい!」

と、すぐ側に置いてたビールを宮田に口元に持っていき、飲ませる。







2階の荘汰の部屋では・・・

荘「・・・・・・・・・・・・」

イクトにぎゅっと抱きついたのはいいものの、肝心のイクトは酒と疲れから、ベッドに入った途端、すーっと気持ちのいい寝息を立てて、自分よりも先に寝てしまっていた。

荘「もう・・・なんでこうなるの・・・」

いつまで立っても進展の無い自分達に、荘汰は深いため息をつきながらも、イクトの首筋のタトゥーにキスをした。

荘(いっそ、僕が上になればいいのかな~・・・)

と考えながら、荘汰も眠りへと落ちていった。








ちなみに、朝起きたら応接間がとんでもない状態だったことは言うまでもない。

荘「皆で綺麗に片付けてね」
全員『はい・・・』






終わり
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あとは、気に入ったジャンル等もちょこちょこUPしていきますので、どうぞ、ごゆっくりお楽しみくださいませ^^
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