無限季節
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一部でキチョウとイクトのチョーカー引っ張るネタで萌えてたので、ちょこっといたずらしたキチョウとイクトの話を書いてみた
若干、背景注意?
若干、背景注意?
ある日の昼下がり・・・
街の中をグッタリとした様子でキチョウが事務所に向かって歩いていた。
何故か手には、鎖が持たれていた。
キチョ「くっそ~、あのバカ犬め・・・人の気も知らないで引っ張り回しやがって」
そう、キチョウはついさっきまで依頼で迷い犬を、飼い主の元に返してきたところだった。
キチョ「イクトさんもイクトさんだ・・・俺が犬苦手なの知ってて・・・
犬好きなんだったら、自分で返しにいけばいいのに・・・」
事の始まりは今日の朝だった・・・
家でまったりと愛猫達と遊んでいると、携帯が鳴り出した。
イク『キチョウ君? すいませんが、急な仕事をお願いしたいので、事務所に来てください』
と、いつものイクトの声だった。
なんの仕事かと思い、急いで事務所に行くと、玄関に大きな犬とイクトの姿があった。
イク『実は・・・昨日、迷い犬の依頼を受けて捕まえたんですが、他の皆さん用事などで来れなく、
私もまだ書類が残っていて手が離せないので、この子を飼い主さんの所に送り届けてほしいんです』
さすがに断るわけにもいかず、しぶしぶ鎖を受け取り地図に書かれた住所に向かった。
のはいいのだが・・・犬がかなりの大きさで、ちょっとした事ですぐに引っ張られ、あちこち走り回されたのだ。
そして、現在に至る。
キチョ「飼い主も飼い主だ・・・振り回された挙句、逃げられるんじゃ飼い主失格だ・・・』
どうにか事務所に辿り着き、中に入っていく。
キチョ「イクトさん、犬返して・・・」
ガチャっと応接間に入るが、姿が無い・・・
その隣の事務室に入ると、いつも使っているデスクではなく、片隅に置かれたソファでイクトは眠っていた。
ソファの前に設置された小さなテーブルには沢山の書類の山が置かれ、その周りにも零れ落ちた書類が散らばっている。
キチョウはため息をつきながら、落ちている書類を広い、机の上に戻した。
カサカサという音にもイクトは起きる気配が全く無い。
キチョ(珍しい、宮田のバカが近づいたら直ぐに起きるのに・・・よっぽど疲れてるのか)
イク「・・・・・・・んんっ」
真上を向いていたイクトが首の向きを返ると、隠れていた薔薇のタトゥーと赤い色のチョーカーが見える。
キチョ「・・・・・・・・・・・・」
そのチョーカーを見ていたキチョウが持っていた鎖を見、ニヤリと何かを思いついたらしい。
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ふと誰かの気配を感じ、イクトがうっすらと目を開けた。
ぼやける視界に黒い髪が写る。
キチョ「おはようございます、イクトさん」
自分を上から見下ろすキチョウだった。
イクトはメガネを外しているので、視界がぼやけて見える。
だが、声の主とシルエットからキチョウだと分かり
イク「キチョウ君・・・戻ってたんですね」
キチョ「ええ、少し前に」
イク「助かりました」
キチョ「お役に立てて光栄です」
イク「・・・・・・・・・ところで」
キチョ「どうしました?」
イク「これは何でしょう?」
イクトが無意識に首のチョーカーに触れた時、いつもと違うのに眉根を寄せた。
これ・・・とは、イクトのチョーカーに何故か鎖が繋がり、その先はキチョウの手の中にあった。
キチョ「いや、ちょうど引っ掛ける部分あったので」
キチョウはニヤニヤと笑みを見せる。
イクトはため息をつき
イク「キチョウ君がふざけるなんて珍しいですね。
さ、悪ふざけはここまで・・・」
と鎖を取ろうとチョーカーに手を伸ばしたら、キチョウに手を掴まれ阻止されてしまった。
キチョ「似合ってるから、もう少しそのままで」
イク「残念ですが、私を束縛していいのは・・・」
キチョ「社長だけ・・・ですよね。たまには遊んでもいいじゃないですか」
キチョウの空いている手が、自分のネクタイに伸び、しゅるっと音を立て解かれる。
イク「!」
それが何をするかを察したイクトが空いている手で、キチョウの顔を殴ろうと伸ばしたが、ネクタイを持った方の手で阻止されてしまった。
イク「っ!」
掴まれた腕に器用にネクタイを巻くと、もう片方の押さえていた腕も巻き拘束する。
さすがのイクトもキチョウの速さに驚いていた。
キチョ「イクトさんって戦いじゃないと、少し隙がありますね」
くすっと笑うと、イクトのチョーカーを掴み自分の方に引き寄せる。
キチョ「一度、お相手をお願いしたかったんですよ・・・」
イク「いいんですか? 影次君が泣きますよ?」
キチョ「大丈夫、お互い・・・自分の熱を処理し合うだけです」
引き寄せたイクトの首筋に顔をうずめ、薔薇のタトゥーに軽く甘噛みをする。
顔は見えないが、イクトの身体が少し揺れる。
手をイクトの腹部へと動かし、脇腹をゆっくりとなで上げる。
イク「くっ・・・」
イクトは眉間に皺を寄せ、縛られている腕をキチョウの身体に押し当てる。
キチョ「無駄ですよ・・・」
イク「キチョウ君・・・止めた方が・・・いいですよ」
キチョ「今更・・・」
イク「そう思いますよね~、影次君!」
キチョ「!!!」
イクトが扉の方に向かって声を上げたので、キチョウは驚いて扉を見た。
が、扉には誰もいない・・・それ所か扉は閉まったまま。
すると、ドンッとイクトに体当たりされ、キチョウが痛みで怯んだ。
その隙にソファから抜け出し、縛られている手を使ってチョーカーに引っ掛けられている鎖を起用に外してしまった。
キチョ「あ!」
イク「さ、もう終わりにしましょうか。これを大人しく外しなさい」
腕を出し、キチョウに外すように命令する。
そう、外そうにもキチョウが器用な結び方をしているので、イクト一人では外すことができないのだ。
キチョ「・・・分かりました、外します」
キチョウがゆっくりとイクトの方に近づく。
イクトは身構えながら、キチョウの方に腕を出す。何かされそうになったら素早く避けれるように身体を少し斜めに向ける。
キチョウが手を出した瞬間、ふっと目の前にいたキチョウが消えた。
イク「!」
メガネを外したままなので、イクトにはキチョウがどっちに言ったか判断できていなかった。
キチョ「残念」
声がした瞬間には遅かった。
ダンっと身体に衝撃が走り、どさっとソファに戻されてしまった。
イク「っ・・・」
痛みに顔を歪めると、キチョウが上に跨り、イクトのシャツの裾を捲り上げる。
キチョ「・・・綺麗なタトゥーですね」
青い薔薇と蝶のタトゥーを撫でると、イクトの身体がビクッと跳ねる。
イク「やめ・・・なさ・・・」
キチョ「本当にここが弱いんだ」
そのまま、手を服の中に入れ、胸に触れようとした。
ガチャ!!!
と、勢いよく扉が開くと、扉の向こうに物凄い形相をした荘汰と、今にも泣き出しそうな顔の影次が立っていた。
イク「荘汰・・・君?」
キチョ「影・・・次」
影次と出かけていたはずの荘汰が予定よりも早く戻ってきたのに驚くイクトと、とんでもない状況を見られ冷や汗を浮かべるキチョウ。
キチョ「影次! なんで!」
影「荘がイクトさんの携帯に何度も鳴らしても出ないから何かあったんじゃって言うから戻ってきたんです!」
荘「キ~チョ~ウ~さん! 僕のイッ君に何してるの!!!」
キチョ「え、や! これは・・・ただじゃれあって」
影「じゃれ合っているだけで、どうしてイクトさんの腕を縛るんですか!」
と、二人が詰め寄っていくと、
与太「状況説明なら・・・」
と、窓のほうから声がするとバンッと勢いよく開けられ、与太郎が入ってきた。
イク「何時からいたんですか?」
与太「ん? えっとね、新人君が仕事から戻ってきた辺りから」
キチョ「全部見てたのか!」
与太「ふっふ~ん、どうだろう? さて、少年達よ、この情報買うかい?
今ならサービス価格で売るよ」
荘&影『買った!!!』
キチョ「止めろ!!! だから、これは只じゃれ合ってただけで!!!」
と、4人がギャーギャーと言い合いを始めるなか、扉からすす~っと宮田が入りイクトの横に座り
宮「イッ君も、面倒なのに目ぇ付けられたね」
と言いながらネクタイを解き、イクトを解放してあげた。
疲れきっているのか、イクトはそのままソファに倒れたままで深いため息をもらした。
イク「・・・で、宮田君はいつから居たんですか?」
宮「え? 俺は昼前には戻って2階で爆睡・・・・・・あ」
むくっとイクトは起き上がると宮田の肩をがしっと掴むと
イク「帰ってきてたんなら、助けにきなさい・・・」
宮「・・・す、すいません」
その後、キチョウは荘汰に罰を与えられ1週間、雑誌に載っている有名店のお菓子を毎日買いに行かされた。
イクトはメガネの無い自分は約に立たないということを反省し、あれからレーシックをするかしないかで悩んだとか・・・。
あと・・・キチョウは毎日影次に連絡を入れるようになったとか・・・。
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氷野筑波(旧青空あおい)
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あとは、気に入ったジャンル等もちょこちょこUPしていきますので、どうぞ、ごゆっくりお楽しみくださいませ^^
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