無限季節
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どうも、皆さん
お久しぶりです!
今回、急にモンスターハンターをメインにした物語が書きたくなったので、書かせていただきます
いえ、最初はそんな事なかったのですが・・・今回発売したMH3を初めてプレイした時から、今に至るまで・・・なんか新米ハンターが育っていくってこんな感じか
と、実感したので、これを小説にしてみよう!と思ったのです
あ、僕の使ってるキャラの名前を少し捻ったり、オトモの名前も一部変更します(^_^;)
趣味丸出しなので
では・・・第一章「見習いハンターです!」
お楽しみください^^
とある世界には、大きなモンスターを狩るハンターのいる世界がある・・・
これは、そんな一人の新米ハンターの物語・・・
ザクザク・・・
山深くの道を一人の女が歩いていた
彼女の名前は『イユ』
長い長いハンター試験に挑戦し続け、今年ようやくハンターとして認められた新米ハンターである
そんな新米の彼女が担当するのが、山深くにある小さな村・・・『ユクモ村』だ
「・・・はぁ・・・はぁ・・・いつになったら・・・ユクモ村に着くんだ?」
イユは足を止め、笠を少し上げ辺りを見回す
周りには村らしき物は見えず、あるのは生い茂った草木だけ
小さなため息をつきながら、イユは重たい足を動かしだす
本来なら新米ハンターは経験を積むまでは故郷で先輩ハンターを共に狩りに出るのが一般的なのだが・・・今回は異例の任務になってしまったのだ
足を進めていると、空から一粒の雨が落ち、そのまま土砂降りになってしまった
「・・・・・・マジで?」
村までまだ先だというのに・・・と悪態を心の中でついていると背後からガラガラ・・・と音がした
「にゃ? 旦那、旦那!」
イユの隣にはガーグヴァという鳥型のモンスターが止まっていた
「!」
一瞬、驚くが、その後ろには大きな荷車を引いており、手綱の先には一匹の猫がイユを見下ろしてた
「旦那、どちらに行かれるのにゃ?」
獣人族のアイルーと呼ばれる猫・・・この世界ではハンターのオトモとして一緒に狩りに出たり、食事を作ったり・・・と人間と同じように話し、人間のように働く生物だ
「えっと、ユクモ村に行きたいんだけど・・・」
「な~んにゃ、それにゃら僕の荷車に乗るといいにゃ! ユクモ村は帰り道の途中にあるから下ろしてあげるにゃ」
「本当か!」
まさに天の恵み!
イユは持っていた荷物を乗せ、荷車に飛び乗った
パンッと音がすると、ガーグヴァが小さな泣き声を上げながら走り出した
荷車の中には、野菜や穀物などが乗せてあった
「旦那、もしかしてユクモ村の新しいハンターかにゃ?」
前を向いているアイルーが話しかけてきた
「え、分かるの?」
イユは荷物袋の中から水筒を取り出し、一口飲みながら前のアイルーに問いかけた
「ユクモ村には温泉があるのにゃ。そこの村長さんから聞いてたのにゃ」
「へ~」
イユは笠をさっきのように少し上げ、空を見上げる
雨は相変わらず降り続いていた
その時、左の方角の空がピカッと光ったと瞬間、雲の隙間から大きな影が見えた
(・・・なんだ、あれ?)
身を乗り出して、もう一度確認しようとした瞬間・・・
「にゃ!?」
アイルーが突然、変な声を出した
視線をそちらにやると、前方に大きな生き物の姿があった
「モンスター!」
荷車を止めようにも、間に合わない
すると、モンスターの近くに来た瞬間、ガーグヴァが暴れだし荷車が大きく傾いた
「どぅわ!!!」
イユは放り出されてしまいゴロゴロと転がり、何かに頭を打ち付けた
「いって! ・・・・・・はっ!」
仰向けに倒れこみ、痛みを堪えながら目を開けるとイユはモンスターの下に入り込んでいたのだ
モンスターの歩き出した瞬間、大きな尻尾がユイに向かって振られた。
「いっ!」
バシッと尻尾が当たった瞬間、イユは吹っ飛ばされ下に落とされた
「!!!」
落ちる!と思った瞬間、さっきのアイルーが回ってきてくれたおかげで、地面に叩き落されることはなかった。
「旦那! 大丈夫かにゃ!!!」
「あ・・・あぁ、ありがとう・・・」
アイルーは安堵のため息をつくと、ガーグヴァの手綱を早く打ち、その場を離れていく
イユは身を乗り出し、遠ざかっていくモンスターを見えなくなるまで見続けた
あのモンスターとは、また出会う・・・そんな気がしたからだ
雨が晴れると同時に、イユは『ユクモ村』にどうにかたどり着けた。
「旦那、本当に大丈夫かにゃ? 怪我とかしてないかにゃ?」
イユを乗せてくれたアイルーは、あの後何度もイユを気遣って声をかけ続けてくれたのだ
「大丈夫だって。ありがとうな、心配してくれ」
イユはニッと笑みを見せると、アイルーはまた安堵のため息をもらした
「大丈夫にゃら、問題なしにゃ。さ、ここを上ればユクモ村にゃ」
アイルーの指差す方向を見ると、石段が見える
その上の方には、大きな建物・・・おそらくハンターが集まる集会所であろう建物が見える
「ここまで乗せてくれて、ありがとう」
「いいんにゃ! ユクモ村の新しいハンターさんの為ならお安い御用にゃ。じゃ!」
アイルーは手を上げると、そのまま山奥に続く道へと走り出した
イユは荷車が見えなくなるまで見送ると、石段へと視線を向ける
(今日からここが、あたしの村・・・か)
長かったハンター試験・・・
「アイツには負けられないからな」
ボソリと呟くと、大きく深呼吸をし、石段へと足を進めた
上に上がっていくと、石段の上に一人の男が座り込み、こちらをジッと見ていた
「アンタ、誰? 見ねぇ顔だな」
「あ・・・えっと、今日からここのハンターに任命された者なんだけど・・・」
すると、男の目が大きく見開き
「ハンター! 来てくれたのか!」
「え? え?」
男はイユの方を掴み、キラキラした目でイユの顔を覗き込んだ
「そうか! アンタ、ハンターだったのか!
あ、俺ここの門番してるダンって言うんだ! よろしくな!」
がはは!と豪快に笑いながらイユの方をバシバシ肩を叩いてくる
(いたい!)
すると上の方から一匹のアイルーが急いで下りてきた
「ハンターさんが来たって本当かにゃ!」
頭にタオルを巻いたアイルーだ
「おう! この人がそうだ!」
ずいっとアイルーの方に向けられる
「えっと、今日からここを担当させて頂くイユと言う者だ」
アイルーもダンと名乗った男同様、目をキラキラさせ、
「ようこそ、ハンターさん! あっしはこのユクモ村集会所に設置されている温泉でドリンクを売っているアイルーですにゃ!
ささ、立ち話もにゃんですし、集会所の温泉へどうぞ!」
「え、でも先に村長さんに挨拶・・・」
「あ、村長さんから直々に言われたのにゃ。長旅だったハンターさんに先に温泉に入ってもらいにゃさいと」
小さなアイルーに手を引かれ、イユは一番上の集会所へと案内された
集会所に入ると、奥のカウンターに二人の受付と・・・酒瓶を片手に持った老人
そして温泉のある入り口に一匹のアイルー
「ようこそ、ハンター様」
温泉の入り口まで引っ張っていかれると、番台のアイルーがお辞儀をしてきた
「私はここの温泉の管理を任されている番台です。以後お見知りおきを」
「あ、よろしく」
「ささ、長旅でお疲れでしょう! どうぞ、我が集会所自慢の温泉へ」
ドリンク屋のアイルーに背中を押され、脱衣所へと足を運ぶ
「・・・・・・集会所に温泉って珍しいな」
着ていた防具を脱ぎ、タオルを巻きイユは温泉にゆっくり浸かる
(はぁ・・・大丈夫かな・・・あたし・・・只でさえハンターになったばかりなのに)
イユのハンターへの道は始まったばかり・・・
続く
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氷野筑波(旧青空あおい)
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フリーター
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小説書き、絵描き、コスプレ
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狼さん×狐さん中心に、オールキャラやその他CPも書いていきます。
あとは、気に入ったジャンル等もちょこちょこUPしていきますので、どうぞ、ごゆっくりお楽しみくださいませ^^
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