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無限季節

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進撃の巨人にはまってしまったので、記念に小説書いてみた!!!

リヴァイ+エレン




調査兵団に入団し、次の壁外調査の間エレンはリヴァイ率いるリヴァイ班、調査兵団の分隊長の一人ハンジと巨人化についての訓練等を毎日行っていた。

その合間にできた傷は、物の数分で治ってしまうのだが、この異常な行動に他の兵団達は気味悪がり、自分から距離を取る者が後を絶たなかった。
エレン自身も、こんな風に傷が治る自分が気持ち悪いが、己の運命には逆らえなかった。
だが、時折・・・すぐに治らない時期もあった。

(あ・・・まただ)

ある日の朝・・・朝食を済ませ、食器を洗っているとき桶の底に沈んでいたナイフに気付かず手を入れてしまい、親指の付け根を切ってしまった。
丁度柔らかい部分なので、パックリいってしまい、血が流れ落ちる。
桶の中に滴る血に気付き、エレンは手を止め一緒に片づけをしていたコニーに『悪い、ちょっと忘れ物』と言い残し部屋を出て行った。

部屋を出て廊下で切った手を見るが、塞がる様子もない。
エレンはため息をつくと、急いで自身の部屋である地下に向かって歩き出しだ。

(どうせ、すぐ治るんだ。少しの間だけ隠せば問題ない)

エレンは調査兵団に入ってから、怪我をしても誰にも言わず、自分で治療していた。
他の者達はエレンの傷は直ぐに治るもの・・・と思い込んでいるので、なかなか言い出せなかった。
時々、幼馴染であるミカサとアルミンに見つかり心配される。
その時だけ、自分は二人と同じなのだと安心できる。

地下に下りる階段方面に向かっていると、別の方向から声をかけられた。

「おい、エレン」

その声を聞いた途端、エレンの血の気が一気に引いた。
おそるおそる声のした方に目を向けると・・・そこにいたのは自分の上司であるリヴァイだった。

「へ・・・兵長・・・」

相変わらずリヴァイは機嫌悪そうな顔で歩いていた。

「何やってんだ? 片付け当番だったろうが」

いつもより低い低音ボイスで言われ、つい忠誠のポーズを取ってしまう。

「はっ! ち、地下に忘れ物をしたのを思い出したので! その・・・取り・・・に?」

ハタッとリヴァイの顔色が変わったのに気付き、エレンは自分の胸に当てている右手に気付いた。
ハンカチで止血をしているが、すでに白かったハンカチの半分が赤く染まっていた。

「あっ! やっ! これは・・・!」
「お前・・・どこか怪我してるのか?」
「いっ・・・いえ、大丈夫です! すぐに治りますから・・・」

と言い掛けたが、リヴァイが歩み寄りエレンの右手を掴み歩き出した。

「てっ! ・・・へ、兵長?」

困惑したエレンはリヴァイに声をかけるが、リヴァイは何も答えずエレンを引っ張って歩く。
ついた先は医務室だった。
扉を開くが、誰もいなくリヴァイの舌打ちが聞こえる。

「お前、そこに座れ」

リヴァイは治療用の小さい椅子を指差し、薬棚から薬品と包帯を取り出す。

「兵長・・・あの、すぐに治るからいいですよ。 勿体無いですよ」
「うるせぇ」

リヴァイの機嫌の悪い低音ボイスがエレンの口を塞ぐ。
ドクターが座る椅子にリヴァイも腰掛け、エレンの右手の傷の具合を見る。

「何で切った?」
「えっと・・・ナイフで・・・」
「お前・・・何をどうやったら、こんなに深く切れるんだ」
「す・・・すいません・・・考え事してて」

びくつくエレンにため息をつくも、リヴァイは脱脂綿に消毒液を付け丁寧にエレンの傷口を拭いていく。
脱脂綿が傷口に当たるとエレンの口から小さく「いてて・・・」と漏れる。
粗方の血をふき取り、ガーゼを傷口にあて上から包帯を巻いていく。

「・・・お前、傷が治らない時いつも放っておいたのか?」
「いえ・・・すぐに地下室に行って手当てするか、常備していた包帯で処置を」

そんなエレンの言葉に、リヴァイは二度目のため息をもらした。

「そういう時は俺にちゃんと報告し、治療を受けろ。傷に菌が入って化膿したりしたらどうするつもりだ」

そんなリヴァイの言葉にエレンは言葉を濁しながらも・・・

「す、すいませんでした・・・」

と小さく言った。

「エレン・・・お前はまだ自分の力を完全に使いこなせてない。
 巨人にならない時、どうやって傷が治っているのかも分かってない以上、治らない傷はちゃんとドクターに見せろ、いいな?」
「あ・・・・・はい、ありがとうございます」

リヴァイは立ち上がり「行くぞ」とエレンに声をかけた。

エレンは返事をし、リヴァイに続いて医務室を出て行った。
自分の前を歩くリヴァイに、エレンは少し安心した。

最初は自分の事を『気持ち悪い』と言ってたりしたが、怪我をすれば心配してくれる・・・
自分は、まだリヴァイと同じでいられる・・・と。




fin





あっるぇ~?
リヴァエレのつもりが・・・カップリングになってないorz
次はカプかきたいぜ!!!

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あとは、気に入ったジャンル等もちょこちょこUPしていきますので、どうぞ、ごゆっくりお楽しみくださいませ^^
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